石の主な種類
世界各地から採れる石の種類は実に数百種に及びます。その中で代表的な石を組成方法と成分によって以下にまとめてみます。
火成岩
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地中深くにあるマグマが結晶化して形成されます。深さによって深成岩と火山岩に分類されます。
深成岩(ミカゲ石)
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一般的にはミカゲ石と呼ばれ、地中深くにあるマグマが地中数百メートル〜数十キロメートルでゆっくりと冷却され、地中の高い圧力で形成された岩石の事を言います。その中には、花崗岩、閃長岩、斑糲岩などの種類がありますが、その中でも花崗岩が建築用として多く使われます。硬度が高く、耐久性と耐摩耗性に優れていて、研磨仕上げ時にはツヤがよく出ます。
火山岩
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マグマが地表に流れ出し急激に固まって出来た岩石で、安山岩が建築用としてよく使われます。
堆積岩
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砂や土、動物などの死骸が堆積して作られた岩石です。堆積物によって特徴が変わって来ます。比較的軟らかくて摩耗しやすく、水分を吸収しやすい性質です。磨いてもツヤが出にくいというのも特徴の一つです。
石灰岩
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一般的にはライムストーンと呼ばれ、貝などの生物の遺骸が堆積して作られるので化石などが多く見つかります。酸に弱い性質で、ベージュ等の淡い色調が多いのも特徴です。
砂岩
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地表にある岩石が風化して出来た岩石片や鉱物片が堆積して出来た岩石です。
凝灰岩
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溶岩、軽石、火山灰が堆積して作られます。
変成岩
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堆積岩が熱によって再び結晶して作られる岩石です。
大理石
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古代から建築や彫刻でよく使われる石材で、石灰岩がマグマの熱を受けて再結晶した岩石。特徴としては軟らかく酸に弱い性質で、多様な色調と縞による模様の組合せによって多彩な表情を見せます。その特性を活かし、高級感を求めるホテルや美術館などの壁や床、更にはカウンターなどによく使われます。吸水性が高く建築用石材の中で最も柔らかい石材です。
粘板岩
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一般的にはスレートと呼ばれています。微粒鉱物で形成され、割れやすい方向を持つ特徴を利用して薄板状に加工されます。