天然石の表面仕上げ
古くから行われて来た石材の仕上げには多くの方法がありますが、大まかに分けると下記の通りとなります。
研磨仕上げ
ダイヤモンド砥石を使った自動研磨機で表面をきれいに研磨して行きます。
本磨き
ツヤがあり、石本来の色や柄が一番表現される仕上げ方法です。
荒摺
本磨きや水磨きの前段階で、石の模様や色調の表現はあまり出来ません。
SSレーザー仕上げ(ミカゲ石)
微妙な凹凸でレザーの様な表現を出します。ツヤは出さずに色調表現が出来ます。
アンティーク仕上げ(大理石)
特殊な研磨技術を使って、やわらかいツヤと滑らかな凹凸を出します。アンティークな雰囲気が出ます。
粗面仕上げ
砥石を使用しないので粗いままの表面仕上です。
ジェットアイボリッシュ(ミカゲ石)
ノンスリップ効果があり、床での使用が多い仕上方法です。石の表面に高温の火炎をあてて凹凸面を作ります。その後で硬質ナイロンブラシで研磨して完成です。
ウォータージェット(ミカゲ石)
高圧の水をあてる事で凹凸を作る仕上方法です。石本来の色調を深く表現する事が可能です。
ショットブラスト(ミカゲ石・大理石)
鉄球(1ミリ程度)を石の表面にあてる事で凹凸面を作り出します。ジェットアンドポリッシュよりも少し凹凸面は少なくなり、柔らかい感じになります。
サンドブラスト(ミカゲ石・大理石)
ショットブラストよりも更に細かい砂を石の表面にあてて作り出します。ノンスリップ加工でよく使用されます。
叩き仕上げ(ミカゲ石)
職人が工具を使い、手作業で石の表面を叩く事で出来る跡を仕上とします。
ノミ切り
粗ノミ、中ノミ、細ノミの3段階あり、尖ったノミ跡で仕上げていきます。
ビシャン
ピラミッド形状のノミを使用する仕上方法で、9枚ビシャン、16枚ビシャン、25枚ビシャンの様に、枚数が増えるほど細かい仕上げが可能になります。
小叩
横一文字のノミを使って、一方向に叩く事によって仕上げる方法です。
割肌(ミカゲ石・一部の大理石)
石を割った面をそのまま仕上面として使用します。
割り放し
割った面をそのまま使用する。
コヤスケ払い
割った面の四方をコヤスケでハツリとる方法。目地が通り、目違いが発生しない。